住宅ローンで破産しないためには?【住宅ローン】

住宅ローンで破産しないためには?



住宅ローンが始まって何年かすると、仕事の状況が変わり、年収が低下してしまって住宅ローンが返済できなくなり破産してしまう・・・。そんな方、近年増加しています。

では、その破産率はどのくらいなのか?調べてみると、その数なんと、住宅ローン破産率1.14%!毎年1万人以上の住宅ローン破産者。では、住宅ローンで破産しないためにはどうすればいいのか・・・?


「住宅ローンぐらい今の家賃と変わらないんだから払えるよ。」と高をくくっている人も多いと思いますが、30年という長期に渡って返済をする住宅ローンでは、何が起こるか?わからないのです。賃貸の場合は、家賃の安いところに引っ越すこともできますが、住宅ローンを組んだ後は、借り換えや繰り上げ返済等をしない限り毎月の返済額は変えれません。


では、住宅に限らず、破産者全体で破産原因の順位は?どんな原因があるのでしょうか?

一番多いのは生活苦・低所得で60.2%

二番目に多いのは、保証債務で22.4%(誰かの借金の連帯保証人になったということ)

住宅購入は、16.1%

病気・医療費は、20.7%

失業・転職は、19.8%

給料の減少は、13.5%

★住宅購入による負債、つまり住宅ローンで破産をしたという人の割合は16.1%!一番多い生活苦の中にも住宅購入が原因で生活苦になった場合もあるかもしれません。そう考えるとすべての原因が全部絡み合って破産につながっていくような気がします。



【破産しないための住宅ローン選びとは?】


ポイント1.返済負担率を下げる

返済負担率というのは

返済負担率 = 1年間のローン返済額 / 年収

で計算されるものです。年収は額面ではなく、手取り年収で計算しましょう。

返済負担率というのは、収入のうちのローン返済の割合を意味するので、高くなればなるほど収入のほとんどをローン返済にまわしてしまい、生活費が少なくなることを意味しています。

返済負担率は低い方が破産リスクは低減できることになるのです。貸し手側は、住宅ローン審査基準で借りれる金額を提示してくると思いますが、審査に通る基準ではなく、無理なく返済できる基準で返済額を決定した方が良いでしょう。



ポイント2.繰り上げ返済でリスクヘッジ

30年という長期スパンでの生活を考えると出世して収入が増える時期もあれば、会社が急に倒産して収入が途絶える時期もあるかもしれません。収入も、支出も、長い人生の中では変動するのが普通です。

収入が大きくて支出が少ない余裕がある時期に、リッチな生活を送ってしまうと後がきつくなってしまうのです。

余裕がある時期にこそ、繰り上げ返済で住宅ローンの元本を減らしておいて、その後の毎月の返済負担を軽減しておくべきなのです。住宅ローンによっては、期間短縮型の繰り上げ返済をするとその後、収入が減ったときに元本の返済を休めるものもあります。

繰り上げ返済は有効な破産対策と言えるのです。



ポイント3.病気や医療費による破産対策

住宅ローンの中には、疾病保障・がん保障という保障があります。病気になると住宅ローンの返済が免除されるという団信の拡張プランです。

病気になった時に医療費も払って、仕事もなくなって、ローン返済だけ残るというのでは、破産してしまうのも無理はありません。

破産対策として、疾病保障・がん保障が付帯された住宅ローンを選ぶというのも賢い選択なのです。ただし、疾病保障・がん保障はどの住宅ローンにも有料であれば付帯させることが可能です。しかし、優良の場合は金利に+0.2%~0.3%の上乗せというのが基本でこの場合、200万円~300万円の負担増ということになってしまいます。



【まとめ】

住宅ローン返済期間は長期になるため、その間に何が起こるかわかりません。なので、住宅ローン破産をしないためには、リスクヘッジ対策や、もともとの借り額は言いなりにならず、無理のない返済プランを立てて、住宅購入を検討しましょう


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【WRITER:太田】