実際に掛かる介護費用はどれくらい?【保険】

実際に掛かる介護費用はどれくらい?



【Q】実際に掛かる介護費用はどの程度か教えて下さい。



【A】在宅か施設かで、介護保険からの給付もさまざまですが、介護サービスの利用計画であるケアプランには、「在宅サービス」を主とするタイプや「施設サービス」を利用するタイプなど、利用者の希望や状況に応じてさまざまなタイプが考えられます。


では公的介護保険の在宅サービスでは具体的にどのような組み合わせが考えられるのでしょうか。

では、在宅介護で要介護3と認定された方の1週間のケアプラン例を紹介します。

2015年5月現在の介護費用とした場合、訪問看護が月5回(1回8140円)で計40700円になります。次に訪問介護は、月22回(1回3880円)で計85360円になります。次にデイケアは、月13回(1回7720円)で計100360円になります。次にショートステイは、月3日(1日8550円)で計25650円になります。最後に福祉用具貸与が月額25000円になり、総合計で277070円となります。

ここから公的介護保険(要介護3)の支給限度額が269310円となりますので、差し引きすると7760円となります。

ここから介護保険の支給限度額内の1割負担や、支給限度額外の10割負担などを計算すると、月額の支払いは42191円になります。因みに初期費用等などを考慮すると初月の費用はさらに約20000円見ておく必要があります。

あくまで要介護3の方を例としましたが、月々の負担はかなり大きくなりますし、要介護状態によっても負担額が変わります。

国の介護保障制度は介護状態になったからといって、お金が支払われるのではなく、介護サービスを1割負担でうけれますという、現物給付になります。保険会社が販売している介護保険は現物給付ではなく、現金給付のため、介護認定〇級になったら、〇〇万円支払われるという形になっているのがほとんどです。

なので、1割負担で支払わなければならない介護費用を保険会社の介護保険で賄うという補てんで検討されるのであれば、保険会社が販売している介護保険を検討してもいいかもしれませんね。

【WRITER:植村】